生活習慣を改善する

頭皮ニキビの予防・改善には、日々の生活習慣の見直しが大切です。肌のターンオーバー（新陳代謝）や皮脂の分泌バランスは、食事・睡眠・ストレスの影響を受けやすいといわれています。
とくに、以下のような点を意識しましょう。

• 十分な睡眠時間を確保する

  睡眠中は肌の代謝や回復が進みやすいといわれています。寝不足が続くと頭皮のバリア機能が低下し、ニキビができやすくなる可能性があります。
  さらに、頭皮の状態が悪化すると、抜け毛や薄毛の原因になる場合もあります。十分な睡眠をとることで、頭皮環境を整えやすくなります。

• バランスの良い食事を摂る

  脂っこい食べ物や甘いものをとりすぎると、皮脂の分泌が過剰になり、毛穴が詰まりやすくなることがあります。
  ビタミンB群や亜鉛など、肌の代謝をサポートする栄養素を適度にとると、頭皮環境を整えるうえで役立つといわれています。

• ストレスを溜めすぎない

  強いストレスを受けると、自律神経やホルモンバランスが乱れやすくなり、皮脂の分泌が活発になる場合があります。
  また、ストレスによって睡眠の質が下がると、肌の回復力も低下しやすくなります。リラックスできる時間を意識的にとりましょう。

• 紫外線対策を意識する

  強い紫外線を浴びると、頭皮が刺激を受けて乾燥しやすくなったり、皮脂の分泌が乱れたりする場合があります。日差しの強い日は帽子をかぶる、日陰を活用するなど、頭皮への負担を減らす工夫も心がけましょう。

頭皮を清潔に保つ

頭皮ニキビを予防・改善するには、日々の過ごし方の中で、頭皮を清潔に保つ工夫も大切です。汗や皮脂、整髪料などが頭皮に残ったままになっていると、毛穴が詰まり、ニキビのほかに頭皮のニオイの原因になることもあります。
とくに、以下のような点に気をつけましょう。

• 帽子やヘルメットを長時間かぶりっぱなしにしない

  頭皮が蒸れた状態が続くと、汗や皮脂がたまりやすくなります。こまめに外したり、通気性のよい素材を選んだりする工夫をしましょう。

• 整髪料は使いすぎず、しっかり洗い流す

  ワックスやスプレーなどの整髪料は、毛穴の詰まりにつながることがあります。洗髪時に、しっかり洗い流すように心がけましょう。

• 枕カバーやタオルを清潔に保つ

  直接頭皮が触れるものが不衛生だと、雑菌が繁殖しやすくなります。枕カバーやタオルはこまめに洗濯し、常に清潔なものを使うようにしましょう。

また、清潔な状態を保つためにも、基本的には毎日シャンプーで汗や皮脂を洗い流すことも大切です。
ただし、頭皮の状態によっては洗いすぎが刺激になる場合もあるため、自分に合った頻度を見極めるようにしましょう。
頭皮を清潔に保つ洗髪方法については、あとで紹介する「頭皮ニキビを作らないためのシャンプー方法」でも詳しく解説していきます。

シャンプー方法を見直す

毛穴の汚れをしっかり洗い流せているか、シャンプーのすすぎ残しがないかなど、毎日のシャンプー方法を見直すことも、頭皮ニキビの予防・改善につながります。
洗い方や使用するシャンプーが頭皮に合っていないと、毛穴が詰まりやすくなったり、炎症を悪化させたりすることがあります。

まずは、次のようなポイントを意識してみましょう。

• 洗浄力の強すぎるシャンプーを避ける
• 洗いすぎない（1日1回以上など）
• 爪を立てず、指の腹でやさしく洗う
• すすぎ残しがないようしっかりすすぐ

具体的なシャンプーの方法については、これから紹介する「頭皮ニキビを作らないためのシャンプー方法」で詳しくご紹介します。

1.ブラッシングと予洗いをする

入浴前にしっかりとブラッシングをし、髪のほつれやほこりなどの汚れを落としましょう。
シャンプー前には、髪の毛全体をお湯で予洗いします。ぬるま湯（38度程度）で2〜3分ほどかけて、しっかりと洗うことで、一般的な髪の汚れの半分程度を落とせます。

2.シャンプーを泡立てる

シャンプーは、よく泡立てた状態で使うことで、頭皮や髪への摩擦を抑えることができます。泡がクッションの役割を果たし、こすりすぎによる刺激を軽減してくれます。
十分に泡立てないまま使ってしまうと、頭皮を強くこすってしまい、炎症や乾燥の原因になることもあります。

3.指の腹でやさしく洗う

シャンプー時は爪を立てず、指の腹で優しく頭皮（地肌）をマッサージするように洗いましょう。髪の毛ではなく、頭皮を洗う意識で、力を入れすぎず丁寧に洗います。シャンプー専用のスカルプブラシ（ヘアブラシ）を使うのもおすすめです。

4.すすぎ残しのないように丁寧にすすぐ

シャンプー後は、頭皮や髪に泡が残らないよう、ぬるま湯でしっかりとすすぎましょう。すすぎ残しがあると、毛穴の詰まりや頭皮の炎症につながることがあります。とくに耳の後ろや襟足などは泡が残りやすいため、意識的に丁寧にすすぎましょう。
このときのお湯の温度も、熱すぎない38℃前後が目安です。熱いお湯は頭皮を乾燥させ、かえって皮脂の分泌を増やす原因になる場合もあります。

5.ドライヤーで根元まで乾かす

シャンプー後は、自然乾燥ではなく、ドライヤーで髪の根元までしっかり乾かすようにしましょう。濡れたままの状態が長く続くと、頭皮が湿った状態になり、雑菌の繁殖やニキビの原因になる場合があります。
ドライヤーの前には、タオルドライで髪の水分を優しくオフします。髪の根元に風をあてるようにしながら、やさしく乾かすのがポイントです。

皮脂や汚れを適度に落とす洗浄成分が配合されたものを選ぶ

毛穴に汚れや皮脂がたまらないよう、適度な洗浄力を持つシャンプーを選びましょう。
ただし、洗浄力が強すぎると、頭皮に必要なうるおいまで奪ってしまい、かえって皮脂分泌が活発になる場合もあります。

シャンプーに使用される洗浄成分には、アミノ酸系・高級アルコール系・石けん系など、いくつか種類があります。なかでも、アミノ酸系シャンプーは弱酸性で肌や髪にもやさしく、必要な皮脂や潤いを残しながら洗い上げることができます。

また、毛穴汚れや皮脂をすっきり落としたい場合は、海泥（クレイ）成分など、吸着力のある成分が含まれているタイプも人気です。

ラサーナのプレミオール シャンプーには、フランス・ブルターニュ産の海泥成分（マリンシルト）が配合されており、汚れを吸着して頭皮をすっきり洗い上げます。

頭皮のうるおいを守る保湿成分が配合されたものを選ぶ

頭皮が乾燥すると、肌のバリア機能が乱れやすくなり、外部からの刺激に敏感になることがあります。その結果、かゆみやフケ、抜け毛といった頭皮トラブル、さらには頭皮ニキビなどにつながる場合もあります。
頭皮トラブルを防ぐためにも、保湿成分が含まれているシャンプーを選びましょう。

たとえば、シャンプーに使用される保湿成分には以下のようなものがあります。

＜保湿成分＞
海藻エキス・コラーゲン・グリセリン・ヒアルロン酸・セラミド・ラウロイルメチルアラニン・アラニン　…など

頭皮トラブルが気になる方は、このような保湿成分に注目してシャンプーを選んでみるのもおすすめです。

また、海藻のエキスには、ミネラルやビタミンが豊富に含まれており、うるおいを与えながら頭皮環境を整える成分として知られています。

ラサーナのプレミオール シャンプーは、海藻エキスの保湿効果に加え、髪のうねりやパサつきに対応する成分を配合しており、頭皮環境と毛髪のコンディションを整えるサポートが期待できます。

頭皮をすこやかに保つケア成分が配合されたものを選ぶ

頭皮が敏感な方や、頭皮ニキビができやすい方は、頭皮環境を整えるケア成分に注目してシャンプーを選んでみましょう。
「グリチルリチン酸ジカリウム」や「アラントイン」などの抗炎症作用が期待される成分は、頭皮の炎症やかゆみに配慮した薬用シャンプーやスカルプケア製品で広く使用されています。
購入時には、成分表示やパッケージを確認し、自分の頭皮状態に合ったタイプを選ぶようにしましょう。

ラサーナの薬用シャンプー（医薬部外品）は、グリチルリチン酸2K（グリチルリチン酸ジカリウム）を配合。さらに、11種類の海藻を独自にブレンドした海藻のエキスを配合しており、うるおいを与えながら頭皮環境を整え、健康的な髪を育む土台をサポートします。

頭皮に負担をかけやすい成分を避ける

シャンプーに含まれる成分の中には、頭皮に刺激を与える可能性のあるものもあります。
たとえば、洗浄力の強すぎる成分のほか、色付きのシャンプーに使われる着色料などが、肌に合わないと感じる方もいます。
すべての成分が悪いというわけではありませんが、頭皮の状態が揺らぎやすいときには、できるだけ刺激の少ない処方のシャンプーを選ぶと安心です。

頭皮の菌バランスを整えるシャンプーを選ぶ

頭皮には、常在菌と呼ばれるさまざまな菌が存在しており、健やかな頭皮環境を保つうえで大切な役割を担っています。
常在菌は、善玉菌（肌を守る菌）と悪玉菌（炎症の原因となりやすい菌）に分類され、バランスが保たれていることで、頭皮のバリア機能も正常に働きます。

しかし、洗浄力の強いシャンプーの使用や、乾燥・皮脂の過剰分泌などの影響で、この菌バランスが乱れてしまうこともあります。
たとえば、常在菌のひとつであるアクネ菌が過剰に増えると、頭皮ニキビの原因になることがあります。

ラサーナのプレミオール シャンプーは、頭皮のバリア機能を支える頭皮菌に着目し、フィト乳酸菌処方（乳酸桿菌、エゴマ葉エキス配合）を採用。善玉菌と悪玉菌のバランスを整えることで、健やかな頭皮環境へ導くことが期待できます。