2025年冬、ラサーナ研究開発部 部長の櫨田(うつぎた)が「第3回化粧品技術者会学術大会」に参加し、ヘアケア剤(※1)による髪の内部の変化について発表を行いました。長年の不可能を可能にし、ヘアスタイルを楽しめる可能性を広げた研究結果。その結果に至るまでの《ここだけの話》をお届けします。
※1:ジマレイン酸プロピレンジアンモニウム

美ノ上
櫨田さん!髪の内側のケアに特化した、うれしい研究結果が出たって聞いたんですけど、本当ですか?!
櫨田
本当です。入社して20年ほどが経ち、これまで実現が難しかった“ある”ことが、ようやく実現可能になりました。

美ノ上
“ある”こと?!具体的にどういうことですか…?
櫨田
それは…髪の内側の切れてしまったシスチン結合を、ヘアケア剤で再結合させることができたんです。(キリッ)
美ノ上
…ちょっと難しいですね(笑)!どういうことでしょうか…?
櫨田
簡単に言うと、髪の内側はタンパク質が繋がり合ってできているんですが、紫外線・パーマ・カラーなどのダメージで、その繋ぎ目(リンク)が切れてしまうんです。一度切れてしまうと元には戻すのは不可能と言われていたんです。
美ノ上
強くしなやかな髪でいられるのは、タンパク質が繋がっているからこそなんですよね。
学術発表会で使用したポスターとともに
櫨田
そうですね。その不可能を可能にしたのが、とある成分(ジマレイン酸プロピレンジアンモニウム)なんです。
美ノ上
その成分をもとに研究を進めた結果、切れてしまった繋ぎ目をくっつけることができたということですか?
櫨田
はい。くっつけるだけではなく、ダメージを受けていない髪の強度と同等にまで回復することができるんです。最初はくっつけるから「ボンド処方」と名付けていたんですよ。
美ノ上
ボンドってあの…
櫨田
そう。黄色い容器で赤い蓋のね(笑)つい想像をしちゃうから、名前にボンドを入れておくのは控えたんですけどね。
美ノ上
ボンドくらい、くっつける力があると思うと期待しちゃいますね。これまでいろいろな研究を進められてきたかと思うのですが、なぜ今回の「ボンド処方」に着目されていたんですか?
櫨田
社内でのヘアケア講習を行う際「パーマやカラーで傷んで、結合(髪の内側の繋ぎ目)が切れてしまった場合、どうしたらいいですか?」という質問をよく受けていたんです。
美ノ上
お客さまからのご相談が、社内での疑問にもつながったんですね。
櫨田
今まではそういうときに「髪を切るしかないです。」と話していたんですよ。それがとても虚しくて。なにか力になれることはないのかな、と思って研究を進めていました。

美ノ上
お客さまからのニーズが後押しだったんですね。
櫨田
「きれいの約束」をコンセプトに掲げていながら、「髪を切るしかないです」というのは 力不足でしょ。それに、多様性の時代でパーマやカラーを楽しむ人、コテやアイロンを使う人がどんどん増えているのも、気に留めていました。
美ノ上
過去も時代のニーズに沿って、商品開発を行っていますもんね。例えば、茶髪が流行り始めた1990年代に、ダメージが気になる声が増えたことから、当時市場にはなかったアウトバストリートメントとして「海藻 ヘア エッセンス」を販売したり…
櫨田
そうそう。ヘアスタイルを楽しむ、と言えば最近はウェット感のあるヘアスタイルが流行りじゃないですか。スタイリングとしてヘアオイルを愛用する方が多くて、77.8%も使用していると回答したというアンケートもあるほどなんですよ。
美ノ上
そんなにいらっしゃるんですね!たしかにヘアオイルの商品をよく見かけるようになった気がします。

櫨田
使用者が多い一方で、ベタつきが気になったり、重たく感じる方もいるというアンケート結果もあります。そのネガティブ要素がない、ラサーナ史上最高のツヤとまとまりを商品の処方として実現したかったんです。
美ノ上
あたかも、元から美髪であるかのようなツヤ、ですかね。
櫨田
そうですね。学術発表を行った際も、名だたるヘアケアメーカーの研究員の皆様にご質問をいただきました。業界の冊子にも取り上げていただき、興味関心の高さを実感しましたよ。
美ノ上
髪をきれいに保てるお役に立ちたい!というのは、ラサーナだけでなく他のメーカーの皆様も一緒ですもんね。
櫨田
ラサーナとしても、今後のヘアケア商品への期待にお応えしていきたいです。何よりもお客さまに今までにないツヤ・まとまりを実感していただくことで、安心して自分らしいオシャレを楽しめることに繋がれば、とてもうれしいです。
▼研究結果の詳細はこちら
シスチン結合再構築について|ヤマサキ La Sana





