紫外線などの刺激

頭皮に赤みが生じる原因のひとつに、外的な刺激があります。
とくに、紫外線やヘアケア製品の成分などは、頭皮の赤みのきっかけになる場合があります。

• 紫外線
  紫外線は頭皮にダメージを与え、赤みや炎症を引き起こす原因となります。 実は、頭皮は顔の約3倍もの紫外線を浴びやすいとされており、とくに、分け目やつむじの周りなどは毛の密度が少ない部分は紫外線を直接受けやすく、炎症や赤み（紅斑）が起こりやすくなります。
• ヘアケア製品に含まれる成分
  シャンプーやヘアカラー剤、整髪料などに含まれる成分が、肌に合わない場合もあります。
  とくに、新しい製品を使い始めたあとに赤みがでる、頭皮がかゆいといった症状がでたときには、その製品が刺激になっている可能性があります。

乾燥によるバリア機能の低下

頭皮が赤くなる原因として、乾燥によるバリア機能の低下が挙げられます。

空気が乾燥していたり、熱いお湯や刺激の強いシャンプーを使ったりすると、頭皮（地肌）のうるおいが失われやすくなります。

本来、頭皮には外部の刺激から肌を守る「バリア機能」が備わっています。しかし、乾燥によってこの働きが弱まると、わずかな刺激でも頭皮が赤くなったり、痒みが同時に生じやすくなったりします。

間違ったヘアケア習慣

間違ったヘアケア習慣は、頭皮の赤みの原因になる場合があります。
たとえば、

• 爪を立ててゴシゴシと頭皮を洗う
• 1日に何度もシャンプーをする
• ドライヤーの熱風を地肌に長時間当てる…など

これらは、頭皮の表面を傷つけたり、乾燥を進めたりするおそれがあります。
その結果、赤みや炎症が起こりやすくなり、かゆみやフケといったトラブルにつながるケースも少なくありません。

生活習慣の乱れ

生活習慣の乱れも、頭皮の赤みや炎症を引き起こす原因になる場合があります。
睡眠不足やストレス、運動不足などが続くと、自律神経のバランスが崩れやすくなり、頭皮の血行不良や肌の代謝（ターンオーバー）の乱れを招くことがあります。
その結果、頭皮が乾燥しやすくなったり、外部からの刺激に敏感になったりして、赤みや炎症が起こりやすくなります。

頭皮が赤くてフケが出る

頭皮が赤くて湿疹・ブツブツが出ている

頭皮に赤みとともに湿疹やブツブツが現れる場合、肌のバリア機能が低下し、外部刺激やアレルゲンに過敏に反応している可能性があります。考えられる皮膚トラブルはさまざまですが、主に以下のようなものが挙げられます。

• 接触性皮膚炎
• アトピー性皮膚炎
• ニキビ

頭皮が赤くて痒み・痛みがある

ヘアケア方法を見直す

シャンプーの方法や使用アイテムなど、毎日のヘアケア習慣を見直してみましょう。
とくに、以下のような習慣がある方は、頭皮の赤みの原因になっている可能性があります。当てはまる項目がないか、一度チェックしてみましょう。

• シャンプー時に爪を立てて頭皮を洗っている
  … 指の腹を使わずに洗うと、頭皮の表面に負担がかかる場合も
• 熱めのお湯（40℃以上）で髪を洗っている
  … 熱すぎるお湯は、地肌のうるおいを保つ皮脂まで流してしまい、乾燥をまねく場合も
• ドライヤーを近づけすぎている
  … 高温の風を長い時間当てると、頭皮が乾燥しやすくなる可能性も
• 整髪料やスタイリング剤をつけたまま長時間過ごす
  … 頭皮に成分が残ることで、ベタつきや毛穴の詰まりにつながる可能性も
• シャンプーや整髪料がきちんとすすげていない
  … すすぎ残しがあると、頭皮の赤み・フケ・かゆみ・湿疹などの原因になる場合も
• シャンプーの回数が多すぎる
  … 過度な洗いすぎは皮脂のバランスを崩し、頭皮の乾燥や赤みを悪化させることも

当てはまる項目があれば、できるところから少しずつケアを見直していきましょう。
正しいシャンプーの方法は「頭皮の赤みが気になるときのシャンプー方法」で解説しています。

紫外線対策をする

紫外線は頭皮の赤みや乾燥の一因になるため、外出時にはできる範囲で紫外線対策を取り入れましょう。

＜頭皮を紫外線から守るポイント＞

• 帽子をかぶる
  … 通気性のよい素材を選ぶとムレにくく快適
• 日傘を活用する
  … 頭皮はもちろん、顔や髪の毛も紫外線から守れる
• 分け目を変える
  … 同じ場所ばかり日に当たらないよう、分け目をこまめに変えるのも効果的
• 頭皮用の日焼け止めスプレーを使う
  … 髪の上からでも使えるタイプがあり、外出時の紫外線対策に便利

刺激の少ないシャンプーを選ぶ

頭皮に赤みがあるときは、洗浄力の強いシャンプーが刺激となり、しみたり乾燥やかゆみを悪化させたりする場合があります。
そのため、できるだけ刺激を抑えた、頭皮にやさしいタイプのシャンプーを選ぶことが大切です。

＜シャンプー選びのポイント＞

• 低刺激処方や、アミノ酸系洗浄成分配合のスカルプシャンプー　

※香料や着色料などは、頭皮の状態によっては刺激になる場合もあるため、気になる方は避けた方が安心です

詳しくは「頭皮の赤みが気になる方のシャンプーの選び方」で解説しています。

生活習慣を見直す

睡眠不足やストレス、運動不足などの生活習慣の乱れは、自律神経のバランスを崩し、頭皮の血行不良や代謝（ターンオーバー）の低下につながります。
その結果、頭皮のバリア機能が弱まり、外的刺激に対して敏感になって、赤みや炎症が起きやすくなる場合があります。
スカルプケアに加えて、以下のような生活習慣の見直しも意識しましょう。

＜頭皮環境を整えるための生活習慣＞

• しっかりと睡眠をとる… 7〜8時間が目安
• 栄養バランスのとれた食事を意識する… ビタミン・ミネラル・タンパク質を中心に
• 軽い運動を取り入れる… 血流を促進する
• ストレスをためすぎない… 自分なりのストレス解消法を持つ

医療機関を受診する

セルフケアを続けても、頭皮の赤みがなかなか引かない、フケや湿疹、かゆみ・痛みなどの症状が続いているときは、皮膚科などの医療機関に相談してみましょう。
症状の原因は人によって異なるため、専門的な診断を受けることで、自分に合ったケアにつながることもあります。気になる症状があるときは、一度受診してみるのもひとつです。

洗浄成分がマイルドなものを選ぶ

頭皮に赤みがあるときは、刺激の強いシャンプーがさらなる負担となり、症状を悪化させてしまうおそれがあります。
シャンプーに使用される洗浄成分には、アミノ酸系・高級アルコール系・石けん系など、いくつか種類があります。

なかでも、アミノ酸系シャンプーは弱酸性で肌や髪にもやさしく、必要な皮脂や潤いを残しながら洗い上げることができます。

赤くなって敏感な状態の頭皮には、洗浄力がマイルドなアミノ酸系洗浄成分を使ったシャンプーを選ぶのがおすすめです。

ラサーナのプレミオール シャンプーは、アミノ酸系洗浄成分を配合したシャンプーです。さらに、頭皮全体に素早く広がる低粘度のテクスチャーで、泡立ちもスムーズ。洗い始めからきめ細かい泡が立ちやすく、摩擦を抑えながら、赤みが気になる敏感な頭皮をやさしく洗い上げます。

保湿成分を確認する

頭皮が赤くなっている状態は、乾燥によってバリア機能が低下している場合があります。そのため、配合成分に着目して選ぶことが大切です。
頭皮の赤みが気になる方は、以下のような保湿成分に注目してシャンプーを選んでみるのもおすすめです。

＜シャンプーに使用される保湿成分の例＞
海藻のエキス・グリセリン・ヒアルロン酸・セラミド・アラニン　…など

また、海藻のエキスには、ミネラルやビタミンが豊富に含まれており、うるおいを与えながら頭皮環境を整える成分として知られています。

また、海藻のエキスには、ミネラルやビタミンが豊富に含まれており、うるおいを与えながら頭皮環境を整える成分として知られています。

頭皮の負担になる成分を避ける

頭皮に赤みが出ているときは、洗浄成分だけでなく、香料や着色料などの添加物による刺激にも注意が必要です。

たとえば、洗浄力の強すぎる成分のほか、色付きのシャンプーに使われる着色料などが、肌に合わないと感じる方もいます。

すべての成分が悪いというわけではありませんが、頭皮が赤く敏感な状態のときには、できるだけ刺激の少ない処方のシャンプーを選ぶと安心です。

1.ブラッシングと予洗いをする

入浴前に髪をブラッシングして、ほこりや髪のもつれをやさしく取り除きます。その後、シャンプー前にはぬるま湯（38℃前後）で2〜3分ほどかけて、頭皮と毛髪全体をしっかりと予洗いしましょう。

これだけで皮脂などの汚れを約半分程度落とせます。シャンプーの泡立ちもよくなり使用量も減らせるため、洗髪時の刺激を軽減できます。

2.シャンプーを泡立てる

シャンプーは、しっかりと泡立ててから使いましょう。泡立てることできめ細やかな泡が毛髪や地肌との摩擦を減らし、シャンプーの成分による刺激をやわらげられます。

3.指の腹でやさしく洗う

爪を立てず、指の腹を使ってマッサージするようにやさしく洗いましょう。
力加減が難しいと感じる方は、シャンプーブラシ（スカルプブラシ）を取り入れるのもひとつの方法です。スカルプブラシでの頭皮マッサージも血行促進にもなります。

必要以上に強くこすらず、頭皮をいたわるように洗い上げるのがスカルプケアのポイントです。

ラサーナのスカルプブラシは、ラサーナのヘアケア理論を盛り込んだピン形状により、毛穴の奥にまでピンが入り込みます。落としづらい頭皮の毛穴汚れまですっきりと洗い上げます。

4.すすぎ残しのないようにすすぐ

シャンプー後は頭皮や髪に泡が残らないよう、ぬるま湯でしっかりとすすぎましょう。すすぎが不十分だと、シャンプーの成分が地肌に残り、かゆみや湿疹の原因になる場合があります。

とくに、耳の後ろや襟足、髪の生え際などはすすぎ残しが多い部分なので、時間をかけてしっかりすすぎましょう。