頭皮のフケが気になる女性向けの頭皮シャンプーについて、その選び方や使い方を詳しく解説します。

頭皮のフケが気になる女性向けの頭皮シャンプーについて、その選び方や使い方を詳しく解説します。

フケが出て困っている、毎日洗髪しても減らない――こんな症状でお悩みの方はいらっしゃいませんか?

フケが出ていると人目が気になるだけでなく、清潔感のない印象を周囲に与えてしまいます。黒めの服を着た時は、余計に気になる方も多いでしょう。フケが発生する原因は、頭皮の乾燥や皮脂の過剰分泌にあるのです。フケには種類があり、それぞれ対処方法が異なります。ここでは、フケをケアする方法や正しい洗髪テクニック、適切なシャンプーの選び方など、正しい知識や情報を紹介します。お悩みの方はぜひ参考にしてください。

目次

ふけの原因と対策を徹底解説

なぜフケが出てしまうの?

フケは皮膚のターンオーバー(新しい皮膚が生まれ古い皮膚が剥がれ落ちるサイクルのこと)により生まれます。誰でも自然に発生するものですが、それが過剰になってしまうとさまざまな問題が引き起こされます。

フケの発生原因はいくつかあり、最も多いのが、頭皮の皮脂の過剰分泌です。皮脂は菌の栄養源になりますが、中でもマラセチア菌(Malassezia)が増えると、フケだけでなく、炎症までも引き起こしてしまいます。

聞き慣れない言葉ですが、マラセチア菌とはカビの一種です。カビと聞いて驚く方もいらっしゃると思いますが、マラセチア菌は健康な頭皮にも常在しているのです。しかし、さまざまな原因でこの菌が増殖すると、フケの大量発生につながってしまいます。

こういった皮脂の過剰分泌によるフケを「脂性フケ」と呼び、頭皮が脂っぽく、湿り気があり、フケが大きいのが特徴です。

一方、頭皮の乾燥が原因でフケが発生することもあります。特に冬場は空気が乾燥しているため、フケが発生しがちです。こちらは「乾性フケ」と言われ、粉末状の皮膚片で、衣服に落ちると雪のように見えることがあります。

これら2種類のフケは、それぞれ対処法が違うため、まずはご自分のフケの状態をしっかり確認してください。

フケ抑制に効果的な成分・シャンプーをご紹介

「脂性フケ」の場合は、マラセチア菌の増殖を抑制する抗菌成分(有効成分)が含まれた薬用シャンプーが効果的です。具体的には、ミコナゾール、ピロクトンオラミン、オクトピロックス、グリチルリチン酸ジカリウム、ケトコナゾール、ジンクピリチオンなどの成分を含むシャンプーを指します。

ミコナゾールには、マラセチア菌の増殖を抑制し、皮脂の過剰分泌を抑える働きがあります。ピロクトンオラミン、オクトピロックス、グリチルリチン酸ジカリウムなども同様の効果が期待できる成分です。ミコナゾールが配合されたシャンプーには、コラージュフルフルシリーズなどがあります。

シャンプーと保湿剤を併用して頭皮の保湿バランスを整えるのもおすすめです。

「乾性フケ」の場合は、頭皮の乾燥を抑え、保湿をしてくれるシャンプーを選んでください。詳しく紹介すると、皮膚の水分を保持する「グリセリン」「ココイルグルタミン」「ココイルメチルタウリン」、頭皮の乾燥を抑える「ヒアルロン酸」「コラーゲン」、天然由来の「アロエベラ」、頭皮の補修効果が期待できる「パンテノール」。これらの保湿成分が配合されたシャンプーを使用すると、乾性フケのケアにつながります。

また、アミノ酸系の洗浄成分を含むシャンプーは、地肌をやさしく洗浄する特徴があり、同様に乾性フケのケアにおすすめです。

シャンプーを選ぶ際は、成分と効果を理解することが重要です。まずは、ご自分の頭皮の状態をしっかり確認してください。その状態に適したシャンプーを選ぶことでフケの一因である皮脂の過剰分泌を抑えられ、健康的な頭皮環境につながります。

スカルプとは?

「スカルプ」は「頭皮」のことですが、健康的なスカルプは、ハリとコシのある美しい髪の成長を促してくれます。頭皮の血行が良好で、栄養が行き渡っていると、より美しい髪へとつながります。

スカルプケアが大切な理由

ところで、なぜスカルプケアが大切なのでしょうか。実は、健やかな頭皮は髪の成長に必要な栄養を毛根に与えてくれるからです。正しい方法でスカルプケアを行うと、次第に頭皮が健やかになっていきます。さらに適切に洗髪を行い、頭皮をマッサージすると血行が促進されます。栄養バランスのとれた食事も健やかな頭皮には重要です。

常にビタミンやミネラルを含む食事を心がけましょう。日々のストレスを溜めずにうまくコントロールするのもスカルプケアを行う上で大切なことです。

シャンプー選びのポイント

スカルプシャンプーは、清潔な地肌を保ち、余分な皮脂や汚れを取り除いてくれます。また、フケやかゆみのケアにおすすめです。まずは、ご自分の頭皮の状態を確認し、その上で、頭皮にやさしい成分が含まれるマイルドなシャンプーを選びましょう。一例を挙げると、アミノ酸系の洗浄成分を含む製品を使用すると、皮脂の過剰分泌の抑制が期待できます。

アミノ酸系の洗浄成分は、人の皮膚や髪のタンパク質の元でもあるアミノ酸と同様の成分であり、肌と同じ弱酸性です。また、選択洗浄性という特性により、優れた洗浄力で脂っぽさを軽減しながらも髪や頭皮にやさしく、必要な脂分と潤いを残すことができます。

※当ページでは「頭皮」と「スカルプ」、「頭皮シャンプー」と「スカルプシャンプー」を同じ意味で使用しています(「スキャルプ」も同様です)。

フケを抑制するシャンプー選び

アミノ酸系シャンプーをおすすめする理由

フケや頭皮のベタつきを抑制するには、潤い成分が配合されたシャンプーを選ぶことが重要です。一例が、いま注目を集めているのが、アミノ酸系シャンプーです。アミノ酸系シャンプーは、その名の通り「アミノ酸系洗浄成分」を配合したシャンプーのことで、シャンプーや洗顔料をはじめとする幅広い製品に配合されています。

アミノ酸系シャンプーには多種のアミノ酸系洗浄成分が配合され、優れた洗浄力と同時に必要な脂分と潤いを残すなど、頭皮へのやさしさで知られています。

アミノ酸は、髪と頭皮に自然に存在する成分で、頭皮を健康的な状態に保つことを期待できます。地肌をやさしく洗い上げるだけでなく、モイスト(保湿)効果があり、頭皮と髪の水分バランスを整えます。

アミノ酸系シャンプーの洗浄成分

シャンプーの洗浄成分には、「界面活性剤」と呼ばれる成分が用いられています。界面活性剤には、「親水性(水と相性がよい)」と「親油性(油分と相性がよい)」の2つの性質を合わせ持ち、そのままだと混合しにくい水と油をクリーム状に乳化させる特性があります。皮脂のような油汚れになじみ、水と一緒に洗い流せるため、洗浄成分として洗剤やシャンプーなど、さまざまなものに配合されています。

シャンプーの洗浄成分として用いられる界面活性剤には、高級アルコール系・石鹸系・アミノ酸系など多くの種類があります。その中でアミノ酸系の界面活性剤を含むシャンプーを一般的にアミノ酸系シャンプーと呼ばれます。

グルタミン酸系洗浄成分は、肌をやさしくマイルドに洗い上げます。ココイルグルタミン酸Naやココイルグルタミン酸TEAの他、ラウロイルグルタミン酸Na、ラウロイルグルタミン酸TEAなどが該当します。

アミノ酸系シャンプーの洗浄効果

アミノ酸系シャンプーには、さまざまなアミノ酸系洗浄成分が配合され、優れた洗浄力を発揮しながら、同時に必要な脂分と潤いを残すなどの頭皮へのやさしさがあります。かゆみや乾燥、フケなどの頭皮のトラブルを抱えている人、髪のパサツキやうねり、髪が傷んできしむなどに悩んでいる人におすすめです。

シャンプーや洗顔料などの幅広い製品に配合されているアミノ酸系洗浄成分は、大きくは以下の3つのメリットを持っています。

  • 低刺激性:弱酸性であるため、肌や髪にやさしく、刺激を与えにくい。
  • 保湿力:肌や髪に必要な保湿成分を残し、乾燥を抑える。
  • 環境にやさしい:天然由来の成分であるため、環境にやさしい。


こういった特徴のあるアミノ酸系シャンプーですが、使用する際は成分表をしっかり確認し、余分な添加物が含まれていない製品を選びましょう。

植物由来の成分を含むなどのシャンプーも選択肢

植物由来シャンプーは、天然の植物成分を主な洗浄成分や保湿成分として配合しているシャンプーです。合成成分の使用を最小限に抑え、自然由来の成分を使用しているのが特徴です。環境にやさしく、頭皮や髪に対してやさしいケアをしてくれます。
代表的な植物由来シャンプーをご紹介しましょう。

●ベタイン系シャンプー

植物由来として有名なのは、ベタイン系シャンプーです。アミノ酸の一種である「ベタイン」という成分が配合されており、弱酸性で低刺激、さらに環境へのやさしさなど、アミノ酸系洗浄成分と似た特徴を持っています。

ただし、赤ちゃんが使うベビーシャンプーなら問題なくても、皮脂が多かったり、スタイリング剤などを使っていたりする大人が使う場合は、洗浄力が弱いため、汚れを落としきれず「物足りない」と感じる可能性はあります。

●ボタニカルシャンプー

「ボタニカル」とは、オーガニックかどうかではなく、「植物の」「植物由来のもの」という意味です。ボタニカルシャンプーには、植物由来成分が配合されており、髪に水分を補給するなどのメリットがあります。主な製品としては「スカルプクレンズ」が挙げられます。

●セラミド配合シャンプー

「セラミド」は髪の毛にも存在し、髪内部の細胞成分の一つとして、毛髪内部の水分を保持したり、キューティクルを接着する役割があります。髪に水分を補給し、パーマやヘアカラーで傷んだ髪を補修してくれます。

●ピロクトンオラミン配合シャンプー

ピロクトンオラミンには、皮脂の酸化によって生じる過酸化脂質や細菌等によって生じる皮脂分解物の生成を抑えるなど、細菌や真菌に優れた抗菌効果があります。フケやかゆみを抑えて脂漏性皮膚炎を軽減する目的で、薬用シャンプーや育毛剤などに有効成分として配合されます。

●頭皮のpHバランスも整える「炭酸シャンプー」

炭酸ガスを含んだシャンプーのことです。ノズルを押し込むと泡の状態で出て、きめ細かい泡が毛穴の中までクレンジングされ、さっぱりとした洗い上がりになるのが特徴です。炭酸が頭皮の血行を良好にし、頭皮のpHバランスを整えて健康的な頭皮を保ちます。

●高級アルコールシャンプー

高級といっても高品質という意味ではありません。高級アルコールの一種であるラウレス硫酸塩やラウリル硫酸塩が配合された製品は洗浄力が強いため、皮脂が多い人には向いていますが、敏感肌や乾燥肌の人には過剰な刺激となって頭皮が乾燥したり肌荒れの原因になったりすることがあります。

べたつく頭皮に適した成分とは?

べたつきがちな、脂性の頭皮に適した成分はいくつかあります。例えば、グリチルリチン酸ジカリウム、海泥(クレイ)、海藻などが代表的な成分として知られています。ここでは、ラサーナ(lasana)の主要成分である海泥と海藻について説明します。

●【海泥(クレイ)】

海藻やプランクトンなどの海洋生物が海底に堆積し、時間をかけて分解や合成を繰り返してできた超微粒子の泥のことです。海泥には毛穴の汚れを除去する機能があります。さらに豊富に含まれるミネラルが健やかな頭皮へと整えてくれます。

●【海藻】

海藻にはビタミンやミネラル、アミノ酸などの栄養成分が豊富に含まれており、頭皮や髪に健やかな状態にしてくれます。また、海藻には抗酸化成分や抗炎症作用を持つ成分も含まれています。

この他にも、髪のダメージを補修や保護する成分としては、「ヘマチン」「ココイルグルタミン酸」などがあります。ヘマチンはヘモグロビンから鉄イオンを取り除いた後にできる物質です。髪のダメージ補修や保護成分としてシャンプーに使われています。

「ココイルグルタミン酸」はヤシの実由来のアミノ酸系洗浄成分で、皮脂などの汚れを落としながら、頭皮に必要な潤いは残します。また、アミノ酸の一種である「ベタイン」も優れた保湿効果があるため、シャンプーやトリートメントによく使用されます。

薬用シャンプー(医薬部外品)と一般的なシャンプーはどう違うの?

薬用シャンプーは特定の効能効果がある有効成分(例えば、皮脂の酸化を抑えるデオドラント成分)が配合されており、医薬部外品として認められています。

頭皮の炎症やフケ、かゆみなどのトラブルを軽減するのに役立ちます。一般的なシャンプーと比べて、薬用シャンプーはこれらの症状に特化したケアができますが、使用時にはその成分と効果を理解し、自分の頭皮の状態に合ったものを選ぶことが大切です。

では、薬用シャンプーには、どんな成分が配合されているのでしょうか? ラサーナ(lasana)の薬用シャンプーを例にとると――フケ・かゆみを抑える作用があるグリチルリチン酸2Kが配合されています。さらに、頭皮や髪にやさしいアミノ酸系洗浄成分として、ヤシ油脂肪酸アシルグルタミン酸TEAなどの成分が配合されています。

こういった有効成分を含む製品は、医薬部外品として認定されており、それぞれが頭皮の健康的な状態をサポートする特定の作用を持っています。薬用シャンプーを選ぶときは、自分の頭皮の状態に合った成分が含まれているかを確認することが大切です。

市販のフケ抑制シャンプーの主な購入場所

ご紹介した市販のフケ抑制シャンプーは、通販サイトやドラッグストアなどさまざまな場所で購入することができます。プレミオールシャンプーのような通販限定の商品もありますが、市販品として広く利用されている製品も数多くあります。

シャンプーの購入時には、商品の成分をよく確認し、自分の頭皮の状態に合った製品を選ぶことが重要です。

髪の毛を洗うときの1回当たりのシャンプー使用量とボトル容量・使用期間の関係

シャンプー1回につき、どれくらいの量のシャンプー液を使っていますか? 一般的に、ロングの方だと1回当たり9mlが標準と言われています。となると、1本当たりの容量が比較的大きい450ml・480ml・490ml・500mlなら約2ヶ月間、350ml・400ml・420mlなら約1.5ヶ月間、250ml・300mlなら約1ヶ月間、髪を洗えることになります。ミドルヘアの方だと、1回当たり6mlと言われていますので、同じ容量なら使用期間は1.5倍になると考えればよいですね。

フケを抑制する適切なシャンプーの選び方

フケを抑制するには、頭皮を清潔に保ち、過剰な皮脂をコントロールする成分を含むシャンプーを選ぶことが大切です。

じつは泡立たないほうがよい? 頭皮シャンプーと泡の関係

とはいえ、泡立ちが良い、あるいは泡が濃密なシャンプーが、必ずしも頭皮に良いとは限りません。いったいどういうことなのでしょうか?

髪を洗うとき、泡が多いほど、きれいになると思っていませんか? たしかに、泡は汚れや油分を頭皮から浮かせて除去するのに役立ちます。泡立てると、シャンプーが髪全体に広がっていると感じられて満足できます。

一方、泡が柔らかいアミノ酸系のシャンプーは頭皮にやさしく、乾燥や摩擦、刺激を引き起こしにくいのが特徴です。頭皮の脂分を適度に残してバリア機能を保つことで、乾燥やかゆみを和らげることができます。加えて、カラーリングした髪を保護し、色落ちを減らす効果もあります。

泡立つシャンプーが合うのか、泡立たないシャンプーを選ぶべきか。それは人それぞれの髪のタイプ、頭皮の状態、好みによって異なります。自分の頭皮と髪の状態に理解して、適切なシャンプーを選んでください。

シリコンが良いか、ノンシリコンを選ぶべきか?

シリコンシャンプーが良いか、それともシリコンフリーを選ぶべきか。こういった悩みは多いと思います。頭皮のベタつきが気になる方は、ノンシリコンシャンプーが地肌に良いのではないかと思われる方もいらっしゃるでしょう。

かつて、シリコンが毛穴を詰まらせ頭皮や髪に悪い影響を与えるという見方から、「シリコン=悪」というイメージが広がりました。

しかし、シリコンはそもそも、良くも悪くも人体に全く作用しません。ヘアケア製品では、指どおりをなめらかにして摩擦を抑え、ツヤを与える成分として配合されてきました。また、シリコンは分子の形状・構造的に空気や湿気を通しやすく、髪や頭皮を密閉してしまうことはありません。

シリコンは髪のダメージ抑制には欠かせない存在です。シリコンが髪の表面をコーティングすることで、なめらかな手触りになったり光沢を与えたりといった作用があります。また、熱などのダメージから髪を保護する働きもあります。

一方、髪が細かったり少なかったりすると、髪の質感やボリュームが失われる可能性があります。ハリやコシ、ボリュームを感じられる仕上がりがほしい方には、ノンシリコンシャンプー(トリートメント)がおすすめです。

シリコンシャンプー ノンシリコンシャンプー
メリット

髪同士の摩擦を抑える
しっとりとした仕上がりで指通りが良い

ハリコシ、ボリュームが感じられる
ふんわり仕上がる

デメリット

髪のボリューム感が出しにくい
シリコン=悪いイメージがある
シリコンアレルギーの人は使えない

髪がきしみ、指通りが悪くなる
髪同士の摩擦で毛髪にダメージを与える可能性もある

正しいスカルプシャンプーの使い方

効果的な洗髪の順序とは?

皮脂を減らし、フケを抑制するには、何より地肌を清潔に保つことが大切です。そのためには正しい洗い方を覚えておきましょう。いきなり頭を洗うのではなく、まずはブラッシングをして髪のもつれを解いておきます。予洗いでざっと汚れを落とした後、適切な量のシャンプーを手のひらに取り、しっかりと泡立てます。実はこの泡が、頭皮の脂っぽさを抑えてくれるのです。お湯は38度が目安です。

フケやベタつきをケアする頭皮マッサージ

洗髪後に頭皮マッサージを行うと、血行が促進され、健康的な髪の成長につながります。頭皮は爪ではなく、指の腹を使ってやさしくマッサージしてください。強すぎると摩擦で頭皮にダメージを与えてしまいます。リラックスした気分で行うと日頃のストレス解消やリフレッシュにもなります。炭酸シャンプーと組み合わせれば、ヘッドスパ感覚を得ることができるかもしれません。

シャンプー後はトリートメントで仕上げ

洗い流す際は、シャンプーが残らないよう十分にすすぐことも重要です。

シャンプー後はトリートメントも行ってください。トリートメントをすると、髪の表面に薄い膜ができ、なめらかで艶のある髪に変わっていきます。さらに髪に必要な水分や補修成分を補給し、乾燥やダメージから保護してくれます。髪がもつれにくくなり、静電気の発生も抑えてくれるのです。

洗髪後は必ずドライヤーで乾かしましょう。濡れた髪は、キューティクルが剥がれやすくなっています。そのままにしておくと、髪の主成分であるタンパク質が流れてしまい、ハリやコシのない髪になる可能性があります。

日常的な頭皮ケアのポイント

食生活が健やかな頭皮を作る

健康的な髪と頭皮を維持するには、ビタミン、ミネラル、タンパク質などを豊富に含むバランスの良い食事が欠かせません。タンパク質は髪の主な成分であるケラチンの生成に必要な栄養成分です。また、亜鉛や鉄も髪や頭皮を健やかにする成分です。これらをバランス良く摂取していけば、健やかな頭皮へと変わっていきます。

ストレスと睡眠の影響は?

毎日しっかりと眠れていますか? じつは頭皮は睡眠と深い関係があるのです。睡眠時間が不足すると、ストレスホルモンであるコルチゾールが増えてしまうからです。

コルチゾールにはストレスに対する耐性を高める役割がありますが、過剰に分泌すると免疫機能の低下など良くない影響を与える可能性があるのです。

一方で、質の高い睡眠は、成長ホルモンの分泌を促してくれます。成長ホルモンは細胞の成長や修復に深く関わっており、睡眠時に活発に分泌されるため、十分な睡眠は頭皮にとって欠かせません。

スタイリング製品の選び方

髪をセットするためスタイリング製品を使う方が多いと思います。スタイリング製品には、ジェル、ワックス、スプレー、クリームなど、さまざまな種類があります。ご自分の髪質と頭皮に合った製品を選んでください。

成分を十分に確認し、頭皮に刺激を与える成分が含まれていないかを確認してから、使用するのがポイントです。

フケに関する「よくある疑問」

シャンプーを選ぶ際の疑問

数多く販売されているフケ対策シャンプーから、どうやって自分に合う製品を選べばよいのか、悩む方も多いのではないでしょうか。

まずは、ご自分の髪質や頭皮の状態をしっかりチェックしてください。脂性フケが発生する方は、皮脂をコントロールする製品が適しています。
一方、乾性フケが気になる方には、保湿力を高める成分が配合されたシャンプーをおすすめします。

購入の際、気になるのが、合成着色料や香料、防腐剤などの化学成分ではないでしょうか。そのため、最近は化学成分が無添加シャンプーを選ぶ方が増えています。製品に含まれる成分を入念にチェックし、ご自分の体質に合うに製品を購入しましょう。

頭皮ケアに関するよくある思いちがい

毎日髪を洗った方がいいの?

毎日髪を洗うかどうかは、髪質や頭皮の状態によります。ベタつきに悩む方は、洗髪の回数が多いと、頭皮が刺激され却って皮脂が過剰に分泌される場合があります。その結果、脂分が増えたり、薄毛になってしまうこともあるため、十分に注意してください。

頭皮マッサージは強く行ったほうが効果的?

頭皮のマッサージは強すぎると、逆に頭皮にダメージを与えてしまいます。やさしく行うのがポイントです。爪ではなく、指の腹を使ってマッサージしてください。その方がより効果が高まります。

脂っぽい頭皮には洗浄力が強いシャンプーを使えばいいの?

強い洗浄力のシャンプーは頭皮を刺激し、却って皮脂の過剰な分泌を引き起こす可能性があります。使いすぎると切れ毛や抜け毛の原因にもなってしまいます。
脂っぽい頭皮の方には、アミノ酸系の洗浄成分を含む刺激の少ないシャンプーを使うことをおすすめします。

頭皮の悩みには「シャンプーだけ」でいいの?

健康的な髪と頭皮を維持するには、シャンプーをするだけでは難しいです。ヘアケア製品を使った対策も必要ですが、大切なのは食生活です。ビタミン、ミネラル、タンパク質などを豊富に含んだ、バランスの良い食事を摂ってください。なるべくストレスを溜めない配慮をして十分な睡眠をとることも、健やかな頭皮につながります。

健やかな頭皮と髪になるためのポイント

何より継続的なケアが重要です

正しい頭皮ケアができるようになったら、それを続けていくことが何より大切です。すぐに改善が見られない場合もありますが、正しい洗髪や頭皮のマッサージ、バランスの良い食事を心がけてください。そうすると徐々に健やかな頭皮へと変わっていきます。

自分に適した製品を使いましょう

大切なのは、シャンプーやトリートメントがご自分の悩みに適している製品かどうかを見極めることです。そのためには、シャンプーを選ぶ際、成分と効果をしっかり確認し理解する必要があります。頭皮にやさしい成分が含まれているか、皮脂を減らしてくれるのか、脂っぽさが抑えられるのか、確認してください。

ご自分に合わないシャンプーを使い続けると抜け毛や薄毛、くせ毛、かゆみ、加齢臭などの頭皮トラブルにつながることもあります。あくまでも頭皮の状態、に合わせたシャンプーを選ぶことが、皮脂の軽減だけでなく、美しく艶やハリ、コシのある髪の成長にもつながります。